『毎日大変な介護、本当によく頑張られていますね』
忘れることができない当日とても学んだこの一言。
この言葉を聞いてどう感じますか?
この言葉でとても傷つき悲しまれたご家族がいらっしゃるのです。
まだケアマネ4年生の頃。
担当させていただいた方がショートステイをご利用した際ご家族さんに対して介護スタッフさんがかけてくださった言葉。
この言葉は日々認知症が進行していく夫を1人で支えている妻に対して労いの言葉だったのです。
少しでも手を煩わさないようにと送迎もご自身で行う奥様がお迎えに行った施設でこの言葉を聞き、泣きながら帰ってきたと連絡をくださったのです。
『手のかかる大変な夫はもう来るなという意味ですよね』
実は、『介護スタッフ何人かでご支援しても大変でしたから奥さまは本当によく1人で頑張られていますね』
この言葉が付け加えられていたのです
もちろん職員さんたちに聞き取りをしましたがそんな意図は全くなく、心から妻を思った言葉だったのだと。
これはたまたま奥様が『悲しい』と私に訴えてくれたからわかった事で、日々私たちも気が付かない間に多くの人を傷つけているのかも知れない
そう痛感した日でした。
これって、ケアマネ1年生だから気が付けない訳でもなくケアマネ10年生だから完璧
そんなことは決して無くて
そしてこれはご利用者様やご家族だけではなく、スタッフさん、大切な方、誰に対しても共通の大切なことなのだと思います
自分の発した言葉がどう伝わるのか
ケアマネの立場を勘違いしていないのか
先輩面して偉そうに伝えていないのか
やはり『言葉』というのは使い方によっては強い暴力でありどれだけでも相手を傷つけることができるのです。
どんな職業でもコミュニケーションは大切ですがケアマネジャーはよりご本人やご家族と一緒に人生を寄り添わせていただくお仕事。
だからこそ、自分の発した言葉のその先の先まで考えられる人でありたいなと。
たまたまケアマネジャーという仕事を選び好きで続けてきただけであって、誰でも通ってきた人生の年数は年齢相応。
それぞれ歩んで来た道で積んだ経験がたくさんあるからこそ、学べることもたくさんあります
大好きだった103歳の大先輩がお会いするたびに私に話してくださった言葉。
『103歳になってもいくつになっても最期の日まで勉強できるから人生は楽しいのよ😊』
たくさんの方から学んだ言葉は忘れずこれからもお勉強させていただきます
こん