『生涯ハサミを持ち続けたいな』
乳がんの手術で右胸を全摘された頃からどうしても腕が上がらない。
痺れや痛みがあり手が震えてしまうのです。
脊柱管狭窄城から下肢も痛く痺れが出てしまう
ですがそこは16歳から理美容師となり65年近く現役を続けてきたプロ魂
ハサミを持つと震えが止まり、痛みも消え。
表情も一気に変わるのです。
そして何より仕事の合間に大家族のために料理を振る舞う事がとにかく大好きな頑張り屋さん。
https://daifuku93.jp/2024/04/16/post-49362/
『いつもお店に立っているか、台所に立ってる母でした』
そう言われる息子さん。
一年前になりますが私にも餃子を作ってくださりご家族と一緒に食べた楽しい思い出。
そんな頑張り屋さん、先月大きく体調を崩す事件が起きたのです。
何とか一命は取り留めたものの、入院生活や動けなくなったことのショックはとても大きく。
『お店にはまた立ちたい』そう言われるものの自宅に戻れた今なかなか意欲が戻らないのです。
でも
『やっぱりハサミを持ってお店に立ちたいよ』
そう涙を流されながら開始した訪問リハビリ。
いつか自宅から階段を降りいつものお店へのカーテンをくぐりエプロンをつけて、そしてハサミを持ってもう一度お店に立っていただきたい。
そのためにはまず伸び切った髪を切って心機一転!!と息子さん。
『じゃあ、近藤さんきって😊』
ん?!
美容師免許の方が側にいればなんと私でも切っていいそうなのです。それならぜひやってみたい😍
美容師さんの命とも言われる大切なハサミをお借りして、プロの持ち方を教わり、何だかビューティフルライフのキムタクさんになった気分で長かった髪を断髪
もちろん、最後はきちんと息子さんが直してくださいましたがちゃんとしたハサミでしかも担当者さんの髪を切らせていただくなんて
二度と無いだろう経験。
なかなか会えない息子さんがきてくださり、夫と長女さんに見守られた中久しぶりに切ってもらい短くなった髪がとても気に入られたのか、表情も明るくなりにこやかに
『ありがとう、頑張るからね』と。
何のためにリハビリをするのか
何のために私たちケアマネがいるのか
それってやっぱり介護保険を使う事が目的ではなくて、その先の目標や叶えたい夢があるからだからこそ。
そしてそれを叶えてこそ。
きっと頑張り屋さんだからあっという間に回復してまたいつものエプロン姿でお出迎えしてくれるに違いありません😊
そこでお願いしてきました。
お店に立てるようになったら今度は私の髪の毛を切ってもらう事。
人生初の顔剃りをしてもらう事
それまでは髪を伸ばして楽しみに待ってますね
こん