気の遣える人っているんですね。

ある施設に、私の利用者さんが退院されて戻ってきました。

雨の中で、駐車場から施設の入り口までは、少し距離があります。

車いすで移動されていますので、どうしても雨に濡れてしまいますね。

雨の日の車いすの移動は、なかなか大変なんです。介助者が傘をさすと、

車いすの方が濡れる。介助者が、車いすの方に傘をさすと、介助者が濡れるんです。

当たり前ですが、傘をさすと介助者の片手がふさがってしまいますからね。

雨と車椅子の関係って、なかなかよくないです。

雨具、カッパを使うのが理想的ですが、駐車場から施設内までは、カッパを着る時間があれば

施設に入れてしまいますね。

そんな感じで、結局は介助者が濡れて、施設に戻ってみえたのですが、

すでに、タオルを用意して待っている職員さんがいまして、少し気になったのです。

その職員さんは、退院後の荷物が多いのも分かっていて、台車も用意しているのです。

台車があれば、職員さんが荷物を部屋まで運ぶのも、すぐに終わります。

そして、少し離れた人が、後ろからついてきていたら、ドアを押さえて待ってくれているのです。

この人、絶対に気の遣える人だと。

私も介護の現場で、何年か働いていましたが、仕事の速い人が、権力を持つような世界にいたことがあります。

オムツ交換の速い人が、良いみたいなところがありましたが、

私としては、気の遣える人が、介護の仕事を理解している人なんじゃないかな、と。

介護の良い所って、やっぱり、そんな人が良いんじゃないかなと思いますね。

そんな人にケアをしてもらいたいですね。細かい仕事はなかなか評価されないのですが、

ちゃんと見ている人もいますので、そんな所を評価されるようなシステムになるといいですね。

今の人は、空気を読む事に敏感ですが、気を遣える人といると、本当に居心地がいいんですよね。

私自身も、気を遣える人になりたいな、と思いました。まだまだ勉強が必要です。

村長

ここからは、お知らせです。

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