先日介護の仕事を始めて、まだ間もない方にお会いすることがあったのですが、職場で嫌なことがあったのか、落ち込んでいる。
分からないことばかりで、やっていることが合っているのか、間違っているのかも分からなくなっているとのこと。
私もそうやって介護の仕事を始めた時は色々悩んだ時があったなぁ、って
そんな介護の仕事を始めて、もうすぐ20年経とうとしています。
介護の仕事を始めた時は、まだまだ男性の職員が少なくて、珍しがられた時でした。
始めた当初は、こんなに介護の仕事にハマるとは思っていませんでしたね。
介護の仕事って知れば知るほど、面白くて、学ぶことがたくさんあって、これが正解だなってものがないから、毎回、毎日が新しいことの連続。
認知症のことも全然知らなくて、こちらの思いとは全然違うことを言ったり、やられたり、毎日が、なんで? どうして?の連続でした。
入浴介助の時に、シャワーの温度を確認せずに水をかけてしまったり。
自分の担当利用者さんが、見守り不足で転倒してしまったり。
少し目を離したことが原因で、認知症の利用者さんが、どこかに行ってしまったり。
とにかく毎日が失敗続きで、悩むことが多かったですね。
でも、そんな失敗続きので悩むことが多い介護のことが好きになれたのも、やっぱり仲間の存在だったり、先輩の存在があったからこそなんですよね。
失敗しても、教えてくれたり、悩んでいても励ましてくれたり、
行事ごとでは、みんなで楽しんで、バカやったり。
介護を通じて、人との繋がりが、今まで介護を続けてこれた1番の理由ですかね。
私たちが介護の仕事をしていた時は、まだ人気があった職業でした。
求人広告を出せば、何十人と応募があり、その中から1人だけしか採用されなかったり。
新しい施設が出来れば、たくさんの人が見学にも来ていましたね。
資格を持っていないと働く場所がなかったり、資格を持っていても、試験で不合格になったり。
今やどこの介護現場でも、職員さん不足で悩んでいる。
何ヶ月も求人広告を出していても、まったく応募がなかったり、
問い合わせがあっても、結局本人には会えなかったり。
介護施設が多くなったから、働く人が分散されたのか、介護の仕事に魅力がないから、働く人が少なくなったのか。
これからの介護現場が心配になってくる。
私たち介護の現場で働いている人が、もっと介護の楽しさや、介護の魅力を伝えていかなくては、と思う。
どこまでロボット技術や、テクノロジーが進化しても、介護の世界は、人対人が大切な仕事。
そこが介護の楽しみでもある。
そんな魅力を伝えて行きたい。
かわ