利用者さんのご家族さんからの電話☎️
めったにかけて来られない方からの電話は、あまり良い内容だったことがない。
しかも日曜日にかけてくることなんて、よっぽどのことなんだろうと思い、電話に出ると。
『父がいないんです、朝は姿を見たのに、お昼になって部屋に行ったら姿がないんです』
と慌てて様子で、利用者さんがいないことを伝えてくれる。
あってはならんのですが、介護の現場では時々あることで、認知症の利用者さんが、何かのきっかけで外に出てしまい、帰ってこない。
帰り道も、自分の家も認知症のため分からなくなっているので、ただひたすら歩いてしまう。
危険認識がないため、電車に轢かれたり、川に入ってしまったりと、事故の危険もある。
全国では何人ものそう言った、身元の分からない方が大勢いる。
ご家族さんには、すぐに警察に連絡してもらうようにお願いして、家に1人は誰が残して、探せるところを探しましょう、と言うことに。
認知症の方って、一見しっかりしているので、知らない人が見ても、見た目では分からない、話しかけてやっと分かるくらい。
話も内容も合わせて話すことがあるので、分かりにくいんですよね。
なので、高齢者が1人で散歩しているくらいにしか見られないんですよね。
家の周り、行きそうなところを探してみるけど、見つからない。
実家や、昔住んでいたところなんかに行くことがあるので、そっちの警察や、身内の方にも連絡を入れて捜索。
お金も持っていないので、タクシーや電車に乗ることはないと思うのですが、どんな行動を取るのかが、予測出来ないので、ただひたすら、思いつくところを探してみる。
天気も良くて、気温も上がってる日。
お金もないので、飲み物も買うことは無いだろうし、脱水症状になってないだろうか?
事故に巻き込まれてないだろうか?
探しながら、良くないことばかりが頭によぎります。
警察の方も捜索してくれているのですが、その日は発見することが出来ず。
一晩明けて
月曜日にご家族さんからの電話☎️
『父が見つかりました❗️ 警察の方に保護されたようで、今から迎えに行って来ます❗️』
とのお電話😭
無事に見つかって、本当に良かったです。
おカラダも特に外傷や、目立って変わったところはない様子で、一先ずは安心しました😮💨
多分ずっと徒歩で🚶徘徊していた様子。
でも、見つかったところが、なんと自宅🏠から25キロも離れた場所で見つかったんです。
多分一晩中ひたすら歩いていたんだと思います。
帰る道も、帰る場所も分からず、どれだけ心細かったことでしょうね。
本当に良かったです。
介護の現場では時々あるのですが、完全に無くすことは、それこそ閉じ込めておくことになってしまうので、虐待にあたります。
自由にさせてあげたいけど、出られると戻って来れない。
人の力では限界がありますね。
こう言うところにロボットや最新の情報を取り入れて行きたいですね。
対策は色々あると思いますが、1人でも行方不明の方が居なくなることを願います。
見つかって本当に良かったです☺️
かわ