介護の仕事を始めた時は、会社の仕方なんか全然分からなかったので、とにかく力任せに介助をしていましたね。
やり方も分からないので、とにかく転倒させないように介助したり、時間がないから、こっちで着替えさせたり。
とにかく今思うと、介助というより、何も考えずにただ作業をしていた覚えしかない。
私が介護で働いた現場は、午前中に90人ほどの利用者さんを入浴♨️に入れるような、大きな施設だったので、
お風呂場なんて戦場のようでしたね、
魚市場のような掛け声が飛び交い、誰かを介助してたら、違うところに呼ばれて、介助していた利用者さんそっちのけで、そっちに行ったり、
利用者さんの頭を洗っていても、周りに目を配り、利用者さんの頭の上で大きな声で、違う人に指示を出したり、
途中で違う人の介助に入ったり、
今思うと、すごいことしてたなぁ、と恥ずかしくなりますね。
でも、そのおかげがあってか、色んな症状の方を介助することが出来て、色んな経験が出来ましたね。
中には失敗することも多々あって、
機械浴といって、寝たきりの方や、立位がうまく取れない方が、椅子に座ったまま、湯船に浸かるお風呂で、
機械を操作するのですが、イスから足が落ちているのを気付かずに、機械と浴槽の間に足を挟んでしまったり、
お風呂から出る介助をしている時に、利用者さんが足を滑らせたので、支えようと思ったら、裸なので手が滑って、湯船の中で転倒させてしまったり、
とにかく色んな失敗を経験してきたというか、させてもらえたな、って思います。
そんな経験が出来たからこそ、色んな危険予知が出来たり、自然と確認するクセがついたり、
事故がおこらないように、前もって対策をするようになりましたね。
ケアマネジャーになっても一緒で、役所への書類提出でも、遅れてはいけないのに、それを知らなくて、事業所さん、利用者さんにご迷惑をかけてしまったり、
色んな提案をするのですが、利用者さん、ご家族さんの受け入れが出来なくて、
かえって不信感をいたかせてしまったり。
失敗や、ヒヤッとすることを経験することで、初めて気付くこともある。
どれだけ言われたり、アドバイスをもらっても、これ今言ったらダメだなぁ、とか
この作業する時って、違う市はどうなんだろう、って
経験しないと疑問も、感覚も生まれないんですよね。
しかも成功した経験よりも、失敗した経験の方が強く覚えていますし、勉強にもなっているんですよね。
なので結局は成功なんですよね。
かわ