私は以前、
短期入所生活介護、介護の現場でよく聞く、
『ショートステイ』
で働いていたことがあるんです。
ショートステイとは、その名の通り、短い期間住む場所なんです。
ショートステイで働いていたことがある方なら分かるのですが、介護の現場で1番難しいんじゃないかなって思うのが、このショートステイだと思うんです。
何が難しいかって言うと、
まずは泊まりがあると言うこと。
デイサービスや、訪問介護、訪問看護、介護保険のサービスには色々ありますが、
泊まりのあるサービスは、その色んなサービスの中でも、起きる問題が別格で多いんです。
ショートステイって、ホテルみたいな感じで、短期間泊まるんですが、私たちの感覚から言えば、楽しむのためにホテルに行ったり、ちょっと息抜きな感覚がありますが、
ショートステイを利用する人の大半が、ご家族の都合だったり、
家で生活が急に困難になるような方がほとんどなので、
利用者さん本人の希望で入っていないってこと。
そうするとどうなるかと言うと、寝れなくて、夜中起きてしまい、慣れない環境なので、転倒してしまったり、どこに何があるか分からなかったり、
自分が来たいと思ってきていないので、なんでこんなとこに連れてきた❗️ オレは帰る❗️ っと言って、混乱されたり。
私が現場にいた頃も、帰る❗️ 帰る❗️ で混乱された利用者さんが、錯乱状態になった方がいましたね。
まだ職員がたくさんいる、昼間の出来事だったので良かったのですが、夜中の夜間帯に起きていたら、対応が出来なかったと思います。
介護職員も、常に介護している利用者さんばかりではないので、
ご本人がどこまで出来る人なのか?
どんな病気があるのか?
どんなお薬を飲んでいるのか?
分からないことがいっぱいで、でもご本人様をケアしないといけない。
その場の状況をその時瞬時に判断をして、介護、看護にあたっているのが現状でしたね。
そこの施設はショートステイの単独の施設で、59床もある施設なので、毎日利用者さんの出入りがたくさんあるんですよね。
そうなると出てくる問題が、忘れ物なんですよね。
健常者の私たちでも、旅先に忘れ物をすることってあると思うのですが、
ショートステイに来ていただく方は、自分で身作りが出来ない方多い、どんな荷物を持ってきて、どんな洋服を着ていたかが分からないんですよね。
そうすると洋服が違うのが入っていても、無くなっていても、気付かない…
家に帰って、ご家族様から、
違う洋服が荷物入っているんですが…
名前の違う荷物が入っているのですが…
って言うことが、本当に多かったですね。
でも、そんな大変な環境でしたが、1番勉強が出来ましたし、成長させてもらえた環境でした。
ショートステイ
難しいからこそ、やり甲斐も学びもある場所でしたね。
かわ