この人には敵わない
これをやらせたら誰も敵わない
そんな風に思われたいし、そうありたい
何か一つでもいい
これだけは誰にも負けないぞ!
って言うものがある事で、唯一無二の存在になれる
そんな唯一無二の存在でチャンスをものにした同級生がいる
野球少年が憧れる甲子園
野球少年だったら、誰もが一度は行ってみたいと思う
でも、みんなが行けるわけではなく、甲子園の土を踏める野球少年は高校野球少年のうち一握り
そんな憧れの地を踏めるメンバーに入る事は少年達の夢でもある
その人数が年々変わって来ているが、その当時16人だったと記憶している
野球部の人数は50人以上
この16人の中に入る事もまた競争
いかに試合でいい成績を残せるか
いかに監督にアピール出来るか
いかに唯一無二の存在になれるか
人と同じことをして、成績がたまたま相手より悪ければメンバーに選ばれないのは明白
そこで私の同級生がとった行動は
全力バット引き
バット引きとは、自分のチームが攻撃の時、打ったバッターがバットを置いて一塁に走っていく
そのバットを下げに行くこと
ようは雑用、縁の下の力持ち的なことなんです
それを誰にも負けないくらいに全力ダッシュで、次のプレーに支障が無いようにやるんです
おまけに野球部の監督に送った年賀状には
年賀状いっぱいに
『バット引きなら誰にも負けません❗️』
って書いたんです
この同級生は見事、誰にも負けないバット引きで甲子園の土を踏める16人のメンバーに入りました
どんな形であれメンバーに選ばれた事はすごい事ですよね
唯一無二の存在で夢を叶えたんですから
誰かと一緒じゃなくていい
自分の出来ることで1番であればいい
そんなことを教えてくれた同級生でした
かわ