もう10年以上前、担当させていただいていたとっても仲良しで素敵なご夫婦さま
とにかくお二人共にお互いへの感謝の言葉を常に掛け合い、そして協力して2人での暮らしをされていたんです。
でも、病気は止めれなくて。
ご主人はどんどん奥様の事が分からなくなってしまうんです
お話も上手に出来なくなってきて。
でも奥様は
『この人のおかげで家族にも恵まれて楽しく過ごしてきたんです。とても大切な人です』と。
でもやっぱり1人で夜間、早朝、日中と一緒にいるには負担がかかり過ぎてしまい、悩みに悩みショートステイを使うことになったんです。
でも送迎はもちろん奥様。
施設職員さんへ感謝を伝えに送迎は必ずされていました。
そんな中、お迎えに行った奥様に職員さんの一言。
『奥様も毎日大変ですね』
これどのように聞こえますか?
どんな言葉の意図に捉えますか?
職員さんは奥様への労いの言葉
奥様は
『こんな大変な人よく見てますね』に聞こえたと涙されました
好きで病気になった訳でも、わざと困らせるような事をしている訳でも、面倒を見たくないからお願いしている訳でもないんですと。
私もとても苦しくなった瞬間でした。
私たちケアマネジャーだけではなく、関わらせていただくチーム全体として発する言葉に責任を持たなければいけませんし、上部だけの言葉ではなく本当に考え寄り添えなければ、言葉はちゃんと言葉として伝わらないのだと。
1人の思考は狭くて小さくて偏ってしまっていて。
だからこそ、他の方の意見や見解を聞いたり学んだりする事は大事なんだと感じています
他法人研修
今回は訪問看護ステーションの理学療法士さん看護師さんと3名が講師としてたくさんのお話や質疑応答、事例検討にも参加してくださいました。
研修を通して普段とは違う方面からの思考や捉え方、看護知識や病気の知識などを学べる大事な時間だなって。
今回のご夫婦のように言葉一つでも大きく違ってしまうということ。
伝えたい側と
受け取り側
言葉だけではなく声色や表情、想いや考えもプラスされて伝わっていく『言葉』だからこそ丁寧に伝えていかないといけないなと。
伝えて終わりではなく伝えてからが大事で。相手がどんな表情でどんな風に感じとってくれているのか、よーく考えて伝えていきたいなと研修を通して当時の事を思い出しました。
たくさんの方と出逢い毎日多くの言葉を使う以上、もっと成長していかないとです
今回はたくさんの方に参加いただき、貴重な勉強の時間になりました
ありがとうございます🐱
おおす