先日お店で食事をしている時の話。
2つ隣の席のお客さんと、店員さんが何やら揉めている感じ。
お客さんはサラリーマンの方2人で来ていて、その上司あたるのか、年配の方と店員さんが言い合いになっている。
何で言い合いになっているかは、分からないけど、なんとなく言葉だけが聞き取れるくらいに聞こえてくる。
お客さんの方が、我慢がならないのか、捨てゼリフのように、
『お客なんだから、当たり前だろう❗️』
店員さんの方は、若い男の子で、まだ大学生くらいの、アルバイトなのか、すみません、すみませんと頭を下げている。
何があったのかは分からないが、そこまで言わなくてもいいのに、と思ったのと、
昔ケアマネジャーの仕事を始めた頃に、言われた言葉を思い出した。
介護保険のサービスを使う前には、担当者会議と言う、ご利用者さん、ご家族さん、事業所さん、ケアマネジャーが集まって、話し合いの場が開かれて、サービスが開始される。
それぞれの専門家も集まるので、医療のことや、リハビリのことも話し合われる。
そんな会議の時の出来事で、ご利用者さんが、脳梗塞と言う、脳血管の病気を患っていて、ワーファリンと言う、血液をサラサラにして、血管の中で血液が固まらないようにするお薬を飲んでいた。
このお薬を飲んでいる方は、食べてはいけない食べ物があって、その代表的な食べ物が、納豆や、青汁、緑黄色野菜、海藻類など、
ビタミンKが入っている食材は、ワーファリンのお薬の効果を妨害するみたいなんです。
ケアマネジャーなりたての私は、そんなお薬のことも知らなくて、もちろんそんな食べてはいけない物があるなんてことも知らない。
その会議の時に、看護師さんが、ワーファリンと言う、お薬のことを知らなかった私に対して、
『ケアマネジャーなんだから、それくらい知ってないと、恥ずかしいよ』
と言われたんです。
知らなかった自分が、バカにされたように思えて、とても恥ずかしい思いをしたことを今でも覚えています。
でも、それを先輩ケアマネジャーに報告すると、そんなのその時に知ったこと、その時に勉強すればいいんだよ。
そもそもケアマネジャーなんだからって、決めて話してくる人がいる
ケアマネジャーなんだから病院の付き添いをするのは当たり前。
ケアマネジャーなんだから家族の代わりをするのは当たり前。
ケアマネジャーが、何でもかんでも知っているわけではないし、何でもやるわけでもない、知らないことや、出来ないことがあってもいい。
でも、それを知っている人や、それを解決してくれる手段を知ることが、ケアマネジャーには必要だよ、と教えてもらった。
ケアマネジャーなんだからと言って、なんでも屋さんではないし、
それはどんな立場の人にも言えることなのかなって、
お客さんなんだから
店員さんなんだから
ケアマネジャーなんだから
なんだからって頭から思っていること自体が、その人や、立場の人を自分の価値観で作り上げてしまっている。
お金を払っているから、なんでも言っても良いわけではないし、お客さんは神様でもない。
みんな完璧ではないし、スーパーマンじゃない。
なんだからって思うこと自体が、違うような気がする。
かわ