高校生の時にアルバイトをしていた時のこと。
車の部品工場で、金属の棒のような材料を、大きな機械で、高速に回して、決まった形に削り出す。
その金属を削った時にでる、バリと言われる、不要部分を削って、綺麗にする仕事。
何万個と削り出した部品を一つ一つ手で取っていくので、効率が良くないと、時間に終わらない。
ベテランの女性のパートさんたちは、機械が人間の着ぐるみを着てるんじゃないか、と思うくらい、一つの作業が目にまとまらない速さで作業されている。
工場の社長さんから、その作業の指導を受けている時に、教えてもらったこと。
時間はみんな平等に流れてて、長くも短くもない、返っても来ないし、有限なんだよ、と。
同じ時間で、いかにたくさんのバリを取れるか、いかに仕事の効率を上げるか。
同じ作業するにでも、一回の作業で、1秒減らせれるとする、一回の作業でみればたったの1秒かも知れないが、それが何千、何マンともなると、チリも積もればで、1時間違ったり、1日の差が出たりする。
なので作業をする時に、その部品を取りに行くまでの手の動きとか、距離を縮めるとか、
部品を取って回転させるのか、取る時に向きを意識するのか、先に向きをそろえるのか、
1秒を意識して作業をしなさいと教えられた。
時は金なり
時間は大切なものであり、お金と同じくらいの価値がある。
だから時間を無駄にしてはいけない。
それも大切だけど、
時は命なり
と言って仕事、遊ぶ、食べる、寝る、旅行に行く、映画を観る、全てのことには必ず時間が必要で、命の時間を削ってみんな生きているんだよ。
仕事の1秒かも知れないけど、あなたにとっては人生の1秒なんだと。
その時はまだまだ高校生だったので、そんな1秒に拘らなくても、と思っていましたが、仕事をしていくうちに、その1秒をいかに減らせるかって言うのが、いかに大切か分かってくるようになった。
ある先輩も、色んな仕事が重なっていて、1分1秒が大切で、書類のチェックでレ点を書いている時があったのですが、その『レ』を書くのも勿体無いから、『ノ』にしてるんだよ、と忙しいのを楽しんでいるような方がいましたね。
時間を意識するようなって、
自分が作業する時もそうだけど、誰かと作業を一緒にするときや、仕事を頼むとき、あとは電話をする時には、すごく気を使うようになりましたね。
メールなんかは相手が好きな時間に見れたり、対応できるのだけど、電話は相手の状況も分からないし、電話をしている時間は相手の命を奪っていることになるんですよね。
時は命なり
忘れがちなので、意識して生活して行かないとな、って思います。
かわ