『俺の葬儀は盛り上げろ』
9年前の本日朝8時22分
63歳の父親が亡くなった日。
泣き崩れる家族を見ながら、父親との約束を守る為、妙に冷静になっていた時間。
母1人だけは、常に凛としていた印象。
父は骨となり全て終わった時の秋の気温だったり、少し冷たくなった風だったり、火葬場の空はとにかく青く澄んだ空だったり。
全て終わったんだなって、ホッと窓から眺めた空だったり。鮮明に今でも覚えている。
闘病生活から常に大変だった毎日が終わり、どこかで安心したり。
親戚中が集まり、400人の仲間達が集まり、父親の凄さを感じた時間。
人生の中で一番お酒を飲んだ日。通夜が終わる頃台風直撃。仲間達が次の日の告別式までずっと付き合ってくれたこと。
入りきらず、会場外まで並ぶ供花に囲まれた最後の大宴会会場。
あまりのうるささに、親戚中が寝れないと、私達は廊下に追い出され、ずっと朝まで飲んだ日。
飲み過ぎたおかげで、告別式はみんな顔パンパン。でも忘れもしない親父と飲んだ最後のお酒は、とにかく賑やかでとにかく忘れもしないお酒だったのです。
今も変わりなく集まるメンバー。そして歳を重ね、ひとり一人後輩達も喪主を経験する様になってきている。
その時の悲しみや喜びを全て分かるだけに、心から寄り添える様に変わったこと。
大切な方を見送る。最後は供花で会場いっぱい華やかにし、お酒を飲む流れは続いている。
亡くなってからも、心で生き続けてくれる大きな存在。
毎年お父様にと、こんな優しい後輩達に出逢えたこと。
しっかりと想いを届けに。
この日が来るといつも感じること。
健康で生きていられることが、どれだけありがたいか。人に怒ったり人にイライラしたり。なんだかとても勿体なく思える日。
一年の中でとっても優しくなれる日。
悲しみのどん底が経験出来ると、人の優しさがとにかく2倍3倍に感じる不思議。笑顔も少しのことで2倍3倍になる不思議。
あの日の記憶があまりにも鮮明だからこそ、毎年あの日の苦労と比較しては、今は幸せだなぁと感じる日。
父親はとにかく仕事人間で、家族より仕事を優先していた生き方だったのですが、闘病生活をしてからは、息子との時間をとにかく大切にする人にガラリと変わりびっくりしたもの。
厳しいばかりの父親が、仏様の様な優しさになったのにも驚きの変化でした。
人は苦労すると、人の痛みが分かるからこそ、どんどん優しい生き方になる。悲しみや苦しみは、必ずや優しさに変わる。
私の周りはとんでもなく優しい人が、とにかく多いのです。これまでを振り返ると、人には見せない沢山の苦労ばかりしていたのです。
あの頃そんな苦労が出来たからこそ、人は更に成長し、人に優しいんだなって。
いつも沢山の優しさをありがとうございます。出逢ってくれてありがとうございます。そして今後ともよろしくお願いします。
本日も心わくわく👊行ってらっしゃいませ👊
隠れ名言『仲間も壁に投げた球とおんなじだ。強く投げれば強く返り、優しく投げれば優しく返る。変な方に投げれば返ってこない。仲間はとにかく大切にしろ』草彅義雄
なぎ