「水下さんは社会福祉士お持ちなんですか?」
みなさん、こんにちは。
支援センターしょうわの水下(じゅんじゅん)です!
先日、とある方とお話しした時のこと。
社会福祉士の試験を受けられるそうで、試験に向けて勉強を頑張っていると。
しかし、身近に相談相手がおらず、試験経験者と話がしたいとのことで、社会福祉士の試験の話に。
そんな会話のきっかけとなった、冒頭の一言。
ケアマネもそうですが、社会福祉士も受験資格に要件がありまして、
(1)4年制大学で指定科目を修めて卒業した方
(2)2年制(又は3年制)短期大学等で指定科目を修めて卒業し、指定施設において2年以上(又は1年以上)相談援助の業務に従事した方
(3)社会福祉士短期養成施設(6月以上)を卒業(修了)した方
(4)社会福祉士一般養成施設(1年以上)を卒業(修了)した方
と、学校なり養成施設に通わないと受験資格が得られません。
私は福祉系の大学を(辛うじて)卒業して、受験資格を得ました。
当時は「社会福祉士コース」と「介護福祉士コース」がありまして、「介護福祉士コース」は実習や課題などカリキュラムをクリアして、卒業=介護福祉士という時代でした。
「社会福祉士コース」は在学時に受験要件を満たせるものの、国家試験に合格しないと無資格のまま卒業になるという、ぞっとするものでした。
【本当にあった怖い話】
在学中に病院のソーシャルワーカーの内定をもらった学生さんがおりました。
ただしその内定は条件付き。「社会福祉士の試験に合格しなかった場合は、内定取消し」という恐ろしい条件。
その学生さんは残念なことに社会福祉士の試験に落ちてしまい、内定も取消し。
資格も職もないまま卒業になったそうな…。
ひゃーおそろしかー。
話は戻りますが、私も「社会福祉士コース」を選択し、案の定無資格で社会に放り出されました。
そりゃそうですよ、遊んでばっかいるんですから。
私の地元は長崎で、試験会場は福岡だったんですが、試験を受けに行くというよりも福岡に遊びに行くことが本来の目的になってましたね。
幸いにも、介護職として福岡の施設から内定を頂いておりましたので、無資格でも職にはありつくことができました。
折角受験資格があるんだから、と社会人になって1年目に再度受験。
無事不合格。
友人たちも「受かるわけねぇ〜」、「勉強まったくしとらんよ〜」という言葉を体現するかのように軒並み不合格。
でも地元の友人たちが福岡に来てくれる。
学生の頃よりかは少しお金に余裕もあるし、楽しく飲んで遊んで最高なひと時。
しかしそんな友人たちの背中を見て、ふと我に返る。
「俺、このままじゃダメになるっちゃなかかな。」
もう15年以上前の出来事ですが、この時のことははっきりと、鮮明に思い出せます。
焦燥感と言いますか、来年の今頃も同じことやってたら時間もお金ももったいないぞ、っていう思いがありました。
そこからユー◯ャンに申し込んで、仕事の後勉強する日々。夜勤中もテキストがお供。
社会人2年目で仕事にも慣れた時期だったこともありますが、人生で初めて真面目になれた。
サッカーがやりたいからって空手も中途半端にやめて。
そうして始めたサッカーも「小さい頃からやってる奴には勝てない」って言い訳並べてやめて。
やめる理由ばっか探していた自分が、初めて真面目に一つの成果を得ようとして初めて努力した24歳。
結果として、奇跡的に社会福祉士の試験に合格したわけですが、自分の手で掴み取ったものが資格という形で残ることがひたすらに嬉しかったですね。
そうして努力の末に得た社会福祉士の資格。
それを活かそうと転職するのですが、そこで社会の厳しさを味わうことになるのです…。