実家に送られてきた、10年前の手紙。
明治村さんも粋なことをやるものですね。
命を賭けた挑戦
それは10年前、姉が父親へ贈った手紙が届いたのです。
内容は、いよいよ9月5日骨髄移植だね。10年後はお父さんは73歳。お父さんが大好きな孫は大学生かな。
また家族で沢山笑っていようね。そんな内容が2枚描かれていました。
10年前に一気にタイムスリップした光景。
そうだったなって。親父の命賭けた挑戦。ドナーになった息子の私は、この日に向けて毎日健康管理。食生活から運動。健康管理に徹底した1ヶ月半。
男同士の約束
この時の写真が1枚も見つから無いのですが、余裕が無かったのでしょうね。
親父とドナーの息子。病室で夢を何度話したか。その中でも自分の身体より、大半が私の仕事の話。
そして移植後、お前の血液になって、また生かされた人生を楽しむぞって。
そして盛大にお前の新しい会社を祝ってやるからなって。
そんな親父と挑戦した10年前の今日。隣で親父を眺めながら、自分のピンク色の血液が親父の身体に入っていく。
もがき苦しむ姿
辛い。心から感じた時間。自分の血が入れば入る程、心臓があぶる親父の姿はとにかく辛かった時間でした。
命を賭けた挑戦と分かっていても、辛過ぎた時間。親父は10月3日に亡くなるのです。
その姿さえも見せてきた親父の生き様。こんな苦しい思いは初めてだと。
薬で落ち着いた時によく話してくれました。家族総出で親父を応援した1ヶ月。家族以外は入れない。そんな無菌室な部屋に入る為には、徹底的な消毒。
1人20分。1日3人まで。近くても触れることが出来ない遠い場所。そんな1ヶ月。
命の教育は、家族全員をここまで苦しめるかと。
姉はお父さんお父さんと激痩せ。妻は毎日よっちゃん元気〜いつも届けた笑顔。母親は毎日必要な物の買い出しお父さんお父さん。
みんな辛くても前だけ見た1ヶ月。親父は親父で、常に心配かけない様、みんな元気か?仲間は大切にしているか?
どんな自分が辛くても、大切な宝物の人生を応援した生き方。
息子の血で死ねたら本望だ。この言葉も息子を想い伝えてくれた言葉。この言葉がずっと救いの言葉。
全てを見せた教え
山本譲二さん似の自慢の親父でした。見た目カッコ良くて、中身も漢だった親父。
生き様がカッコ良すぎて、教えられた命の教育。常にスーツ姿でカッコつけていた親父。
そんな親父がこの姿を仲間達に見せろと。
当時まだ進化していない携帯電話。そんな携帯でオムツを履いている写真を撮れというのです。
俺は元気だからと。手でオムツを隠して撮れば、いいから全てを写せ!
生きるってこう言うことなんだよ。全てを受け入れて、前を見て前進するんだよ。それが挑戦なんだ。
これからも前へ
私の小さな書斎で、大切にしている1枚の手紙。
大きな挑戦をしてやり切った時、いただいた1枚の言葉。
例えどれだけ辛くても、前を見るしか無かったこと。前を見て前を見て、ただただ前を見たこと。
弱音吐いていたら、一気に自分が崩れ落ちてしまいそうな時期。
辛い時は常に思い浮かべた親父の姿。命を賭けた親父と思えば、何こんなことで。全てを受け入れて前を見てただ前を見て。
みんなで一致団結したこの言葉。
自分の挑戦は死なない
よく背中を押されたこと。自分の挑戦なんて、命亡くした親父の挑戦と思えば大したこと無い。
9月3日、株式会社だいふくの挑戦。
そして10年前の本日9月5日、骨髄移植。そこから10月3日、8時22分親父の死。10月5日通夜。10月6日告別式。
詰め込まれたスタートでした。お前には身を持って教えたかった。そんな愛だったのでしょうね。親父からの最後の教育は、今でも大切な宝物。
おかげで出逢えた同じ想いの宝物。
この仲間達との挑戦第2笑。やっぱりいつもどんな時も思うこと。
本日も笑って笑っていってらっしゃいませ✊
昨夜走ってからお風呂に入り、娘と実家へ。何も入らないと言うのに出したくなる母心。桃やら葡萄。ひとつだけがとんでもなく美味しい。やってしまった弱い心。さあ体重計!59.6(゚∀゚)+0.1
なぎ