2014年9月3日
株式会社だいふくが生まれた日。
『公正中立なケアプランを作りたい』
雪降る夜の長野からの帰り道、今の常務から何年ぶりの電話からのスタートでした。心躍った時でした。
この夢に対して、そんなの無理だ。やめとけ。バカだ無謀だ失敗するわ。
単独居宅をやった事のない方々からの、ありがたい言葉達でした。
決め手は全てその言葉達。
やろう
殆どが赤字で経営が成り立たない。だからこそ、ケアマネは他と比較され、営業ツールにされる。利用される。弱い立場で居心地が悪くなる。
本来、絶対必要な公正中立なプラン。果たして作れるのだろうか。株式会社の営利法人。
営利求めてやる営利法人。どの角度からどう見ても、同じ法人に、他のサービスがあれば、売り上げを見ない営利法人なんてあるのだろうか。
心から公正中立で良いなんて言えるのだろうか。色んな事やって見て、公正中立で!公正中立でいいからと伝えながら、同じ会社のサービスを、どこかで応援している自分。
叩き込まれる公正中立。高いお金支払い、そして長い研修の中、何度も何度も公正中立なケアプランを。
苦しくなる。どうしてもいけないことをしている様で
苦しくなる
だんだん嫌になってくる。この更新研修が嫌で嫌でと、このタイミングをきっかけにどんどん辞めていく仲間達。しかし夢見て入った仕事。簡単に言う公正中立。経営したことありますか?心から感じた毎日。公務員なら絶対やりたいが出来る。
でもでもでも。文句ばかりしか出てこない毎日。ケアマネ部署のみ、大きく赤字赤字赤字。その売り上げに対して、言われる高い人件費率。
そんな時、父親の骨髄移植の日と重なって。息子の私が運良くドナーとなれて。生きたい為に、父は迷いなく息子の血で骨髄移植の選択。
そこには迷いなくて。信じた事に、自分らしくを貫く父の姿。
死ぬかもしれない選択を、何一つブレる事なく、人に何言われようが、半分の確率は死が待っているのに、息子の血で骨髄移植をすると一切ブレない。
設立日を決めた時。
父親のくさなぎの草を取り、9月3日夜7時9分に、夜景の綺麗な場所で、仲間達と設立会。
そしてちょうど、その日から1ヶ月後
2014年10月3日8時22分、父は家族に見守られ死んでいくのです。
こんな生き様もカッコいいなと、父が教えて下さった生き方
自分『らしく』
永久的な志を持って生きろ。与えられた名前と共に、決めた目標に向かって、この単独居宅を同じ想いの仲間達とやれる今、本当に感謝しかないものです。
あの時やっていなければ、今なお苦しい毎日だったと言う事。
こうやって継続出来ている事は、こうやって毎日応援して下さる方々のおかげさまだなと、いつもいつもいつも感じる毎日。
本当に難しい事業かもしれません。だからと言って諦める事なく、やっぱり本来必要な事を貫いてみたい。貫く為に、そんな仲間達と出逢い作り上げてみたい。
こうやって、ひとつになってやれる事が、楽しい毎日。人が無理だバカだの無謀だの。多くの言葉が当然の事。でもやり続けてみたい、一番魅力あるこの挑戦のひとつを、こうやってやらせて頂けるのは、この仲間達と出逢えたからこそ。
そんな感謝の言葉を、本日名古屋の夜景を見ながらお伝えしたかったですが、今は我慢の時。
コロナで本当に大変な毎日です。仲間の会社も、次から次へとコロナで休業休業休業。
だからこそ、もう一度頑張ろうしか言えない毎日。とにかく頑張っている方達に頑張ろうなんて言えないもの。でも言わないといけないもの。あの歌詞の言葉。大丈夫じゃないけど、大丈夫でいてねって言わないといけないもの。
みんなでまた乗り越える時。
静かな誕生日会。無謀と言われた挑戦。そんな挑戦にも関わらず、こうやって誕生日を迎える事が出来る。感謝ばかりです。こんな簡単に言いたくはありませんが、本当全ては皆様のおかげでしかありません。
いつも本当にありがとうございます。そして今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
草なぎ