先日毎月の訪問で、裁縫が好きな🧶利用者さんのところに行った時の話です。
その方は裁縫が大好きで、昔は着物も自分で作ったり、子供のセーターや、自分のジャケットや、コートなんかも手作りで作っていたそうなんです。
その洋服を今でも大切に使っていて、古い感じはありますが、昭和レトロな感じで、生地もしっかりしていて、今でも十分かわいくて、大切にされているのが分かります👘
そんな利用者さんの裁縫箱を見てみると、曲がった針が🪡何本も入れてあり、
曲がった針でも使うのかと思い聞いてみると、その針は厚手のものを縫おうとしたり、力を入れすぎて曲がってしまった針とのこと🪡
捨てないのかと聞くと、針供養するために取ってあるのだそうです。
針供養❓❓
針供養とは神社やお寺で、人形供養などがあるのと一緒で、針を供養する風習があるとのことなんです。
今まで使って来た針🪡が、曲がったり、錆びたりした針を、豆腐やこんにゃくなど、柔らかいものに刺して、神社やお寺に納めるのだそうです🙏⛩
なぜ豆腐に? と思いますよね。
豆腐にいっぱい針をさしていくのだそうですが、
これは何度も布などに刺されて働いてきた針に、
「今まで力を貸してくれてありがとう」
「最後は柔らかいものの上で休んでほしい」
という感謝とねぎらいの思いがこめられているのだそうです🙏
日本ではどんなものにも魂が宿っているという考え方を大切にしていて、
針以外にも人形もそうですが、財布や靴など、
今まで使っていたものが、使わなくなった時に、供養をする風習があるのだそうです。
使えなくなれば消耗品としてただ捨てるのではなく、
きちんと物への感謝を表す習わしなんだそうです。
改めて自分に当てはめてみると、恥ずかしい思いと共に、物にも感謝しないとな、って改めて考えさせられましたね。
毎日使うペンや紙、カバンや靴、車もパソコンも、
みんなが居てくれたから仕事も出来たし、遊ぶ事もできました。
1番頑張って来た時間を共にして来たのも、その道具たちなんですよね。
道具や物に対しても
「いつも頑張ってくれてありがとう」
「力をくれてありがとう」
という感謝の気持ちを忘れずにいたいものですね。
私はなかなかものが捨てれない性格で、
古くなったり、使えなくなったものがあって、
買い替えても、昔の物が捨てられずに、
新しいのが使えなくなってしまうかも、って思ってしまって、どんどん物が増えてくるんですよね。
でもこの供養という考えがあれば、物を整理したり、
処分することが出来る。
何事にも感謝の気持ちは必要ですね🙏
かわ