福祉給付金制度、通称マル福。
簡単に言えば、医療費やお薬代が免除になる制度。
ケアマネジャーになりたての時に、研修が何かで教えてもらった制度。
研修で学んだ時は、そんな魔法みたいな制度があるんだぁ。
医療費が無料になるなんて、めっちゃええやん!
それくらいの感覚でした。
ケアマネジャーの仕事をしていると、色んなサービスや、行政の制度を使って支援しないといけない場面が多々あるんですよね。
生活保護の制度や、障がい福祉サービスだったり、医療保険のサービスだったり。
介護保険のことはケアマネジャーになるために勉強しているので、分かっているのですが、他のサービスは調べたり、実際使ってみないと、その制度の仕組みや、対象者も分からない。
福祉給付金もその制度の一つで、医療保険のサービスになるのですが、
私が担当させてもらっていた利用者さんの担当者会議で、訪問看護さんが
『この方福祉給付金の対象者じゃないかな?』
私はケアマネジャーになりたてで、福祉給付金の制度を、少し前に研修で学んだだけで、実際の仕事で提案や、申請のお手伝いをしたことがなかったんです。
そんな制度があると言うことは、知っていたけど、実際どんな人に提案していいか分からなかった私。
看護師さんに提案して頂き、申請すると、その利用者さんは対象の方で、その月から医療費が無料になり、お薬代も無料になり、ご家族様もとても喜んでみえました。
私は情報としては、福祉給付金制度のことは研修で学んでいたんですが、実際どんな人が対象になるのか、どうやって申請をしていいのかが分からず、提案する自信がなかったんですよね。
でも、自分が申請のお手伝いをさせて頂くと、
申請書はこれを使えばいいんだ、対象の条件は、この条件に合えばいいんだ、お医者さんの意見が必要な時もあるんだ、年間の所得も関係あるんだ。
それからは、他の利用者さんに提案したり、知らないケアマネジャーさんに教えてあげたり、
実際に使ってみたり、申請してみたり、自分で調べたりすることで、初めて人にも教えられる知識となったんですよね。
時々研修をすることがあるのですが、研修でお伝えすることって、絶対間違えたらダメなので、知っていることでも、間違っていないかさらに確認したり、
どうやって伝えればいいか、再度勉強しなおしたり、
人に伝えると言うことで、自分の知識として揺るぎないものになったり、教えることでさらに理解を深めることが出来る。
人に教えることって、自分自身の成長になっている。
教えてもらうよりも、実際自分が教えようと思うと、教えることを再度確認したり、間違ったことを教えてはいけないので、調べる。
教えることが、成長する1番の近道なんですよね。
まだまだ知らないことばかり、出逢う人に大きな福を届けるために、毎日が勉強です。
かわ