群馬に行っている時に、1人の後輩男性から、父が亡くなったと連絡があり、駆けつける事が出来なかった為、お花をお供えさせて頂いた。
きっと同じ悲しみを今経験していると思った時、あの時の自分なら、こんな言葉かけられたら嬉しいだろうなと、少し長くなってしまったが、ラインに返信させて頂く。
嬉しい返事が返ってきた。
後々聞くと、私の父親と同じ63才という命。本当に、あれほどの悲しみを味わうとは思いませんでした。でも、父が亡くなり、悲しさばかりではなく、大きく変わった自分がいました。
この経験をしていなかったら、長い言葉なんてかけること出来ないし、今の思いが、心から分かる。この経験は、大き過ぎる財産。
この仕事をしていていると、心から悲しみに寄り添える。大きく仕事が、考えが変わった時でした。
その男性とやりとりしながら感じた事。その方も立派な男なんです。やっぱり、そんな男のお父様もすごいなと。
最期お父様は、奥さまに喪服を用意して、息子二人には数珠を用意して、最期の準備をしていたそうです。
亡くなる10分前の昏睡の中、急に目を開いて起き上がり、何かを探す様に、そして何かを言いたかったのか、そこは分かりませんが、起き上がったと言う話。
お兄様に抱えられ、奥さまを抱いて安心して息を引き取られたと。
本当に家族を愛してくれていましたと。
亡くなる10分前に、起き上がる。私が感じたのは、準備しておいた、心のこもった物を、伝えたかったのかなと。
俺の葬儀で困らないようにと、妻を想い、子供達二人を想い、最期の力を振り絞ったのかなと。そう思えてしまいました。
凄いお父様だなと。
今から彼は、一皮むけて、会社の上層部としてより活躍される事と思います。
この愛しい方からの命の教育は、驚く程人を変えてくれます。そして必ずや、この仕事に大きく生きていきます。
身をもって知る。こんなに大きな教育はないですね。命を懸けた、命の教育。
お世話になっている大先輩から言われた一言もよく覚えています。
男は、男親を亡くしてなら、やっと一人前になれるものだと。
そして悲しみのど真ん中の時に、お坊様がおしえてくれた言葉も。
朝(あした)には紅顔(こうがん)ありて、夕(ゆうべ)には白骨となれる身なり
今では無き言葉だが、父親は骨となり、自分は命を懸けてその姿を見せ、残された者に伝えている。
人は条件が揃えば、いつでもこの様になる。だから1日1日大切に生きなさい。いつ人は亡くなるか分からない。
こんな事を教えてくれました。
まだまだ色々な手続きがあり、休めないですが、みんなで力を合わせて、どんな事も、乗り越えていけるものです。
ホッとした時、気がつくと、大きな絆でがっちり家族愛が満たされているものです。そして周囲の方に、心から感謝できるものです。
命の教育は、すごい力だなと思います。
本当に生意気だったその1人の男性。お酒を飲むと、妙に絡んでくる男性。その時に、渇ある一言を伝え。でも今となれば、渇なんて言える事もなく、逆に言い返されてしまいそうな、立派な仕事ぶり。
そんな彼は、リーダー的存在。沢山の仲間に囲まれて、常に中心核。一皮むけた彼が、更に光輝く姿が楽しみです。
なんだか思い出しますね。寂しさの後は挨拶回り。喪主としてやる事続きだったなと。父親の会社に挨拶に行き、お世話になりましたと。
親父の席に座り、従業員さんが見渡せる席に、偉そうに座っていたんだなと。
その時から特に思う事が増えたんです。スタッフさん達にも、恥ずかしくない職場にしたい。
親が楽しく働く職場が、決して恥ずかしく無い様にしたい。強く感じた時でしたね。
まめな親父のやる事は、会社に沢山の張り紙がしてあったのも、印象的でした。その中でも、特に印象に残った言葉。
ほんとそうだよなぁ~。色んな経験出来たからこそ、納得できます。
1日1日大切に。今日も明日も明後日も。
そして、大切な1人の後輩男性。落ち着いたら、63才の親父自慢しましょうよ。タイトルは親父の会ってね✨
『やっぱ親父すげーな』
ってね。本当お疲れ様。
なぎ