『もっちが死にかけてる』
金曜日、宅さんから、そんな連絡。何の事?突然の事。
猫と暮らす宅さん。とにかく猫が好きなんです。大切な愛猫が、日曜日の朝6時、天国に遊びに行きました。沢山の笑顔を届けてくれた、天国のもっちを思いながら失礼します。
約20年程前の独身時代、実家のシーズー犬が亡くなった時、家族みんなで、ペットの葬儀をして下さるお寺さんへ行き、一緒にお別れをしたのです。仕事の都合をつけて、飛んで行ったのです。
その時に、言われた言葉を今でも覚えています。
『ペットなのに、そこまでやるの?』
当時は、私の周囲に限ってかもしれませんが、ペットは家族という雰囲気では無かったのです。しかしペットは大切な家族の一員です。そんな家族の一員のペットとの別れを、素敵なお寺さんとの出会いから、ホッと癒された日を思い出しました。
宅さんも同じ系列の場所で、葬儀をあげられ、素敵な重職さまとの時間から、やっと宅さんと、宅さんの奥様の顔を見る事が出来て、少しは安心しています。
そんな宅さん夫婦。
宅さんの家では猫🐈5匹、ウサギ🐇1羽を飼っています。そのうちの1匹のもっち。
とにかくまん丸な子。よく食べ過ぎて、ボテボテな子。自分を猫と思っていない子。宅さん達の癒しの子。この子からどれ程の元気を頂いた事でしょうか。私自身も、癒されによく遊びに行かせて頂いたものです。
そんなもっちが突然歩けなくなったと。土曜日、猫の譲渡会の後に、見に行きました。
もっちは血栓により、血が通わず、後ろの足2本がダランとなり。冷たい足でした。肉球の色も茶色くなり、歩ける事はもう出来ないと。切断しても、生きる可能性がないと、突きつけられた現実。
そこで1%でも生きる可能性があるのならば、何としてでも、もっちの為にやれる事はやってあげたい。宅さん夫婦の思い。しかし現在の医学では、生きる事が出来ない状態。
であるのならば、辛い思いをしているもっちを安楽死させてあげたい。本当に辛い、辛い選択でした。でもまだ前の足2本を使い、必死に歩こうとする姿。
心臓の動きは早いが、薬により呼吸は落ち着いてきて。苦しそうにしていたら、決断出来るきっかけになるかもしれませんが、安楽死させてあげる選択は、難しい選択。
日曜日までは、たまたまお二人ともお休みで、日曜日の朝に病院に行き、そこで決めようと、そんな土曜日の夜。
ずっと一緒に暮らしてきた愛猫。もっちを真ん中に挟み、川の字で寝たそうです。朝の5時頃鳴き声を聞いて、そして9月15日、日曜日6時、大好きな家族に囲まれて、眠るように亡くなっていたそうです。
1番しあわせな最期だったなと。もっちが選んだこの時間。心配かけない様に、この日、この時間を選んだのかなって。どの時間とっても、ここが1番の時間だったのです。自分自身1番大切な方が、笑って過ごせる1番の時間を、もっちは知っていたのかなって。すごい奴です。もっち。
日曜日のお昼前に、もっちは骨となり、大好きなおうちに帰ってこれました。他の猫たちと一緒に私も手を合わせ。ありがとね。頼むねと。
まだ帰ると、辛いさみしい現実ですが、もっちが最後まで貫いた
『大切な方を笑顔にしたい』
その気持ちを大切に、今日からまた、より笑っていって欲しいものです。
とにかくぼってりしたこの愛嬌。次は天国から、宅さん夫婦を助けてくれるのでしょうね😻
ぶくぶくな姿ばっかりじゃないんだぞと、1枚の写真発見🙀
きゃわいー💕
もっち頼むね。
なぎ