利用者さまの夢。その場所を実際見るのと、介助していただくのは大きく違う。小さな段差でも実際に車椅子に乗ると全く違うのです。また歩いては何も思わない場所も、車椅子ではとにかく狭いと感じたり。
色々見ていくと、段差がここまで多いかと、またこんなに狭いんだと気付かされるのです。
昔身体を崩し、車椅子で生活した時に感じたこと。
段差を登る為に、車椅子を倒す時はそこまで後ろに倒していない様に感じるのですが、実際乗りながら、介助をしていただくとかなり倒れた様に感じたものです。
たった数センチの段差ですら、見た目とは大きく変わる体験。
また人が多い場所では、車椅子分のサイズをとってしまう為に、とても申し訳ない気持ちになったこと。
想像以上に目線も下だなと感じてみたり。全く違う景色と気持ちに、こちらが思っていた以上に負担なことが多かったのです。
2本の足であれば、何ひとつ問題なく移動できる狭い場所も、車椅子ではかなり苦労してしまう。
またオムツも着用して、排尿や排便をする。一度体験をしてみた時に、これもここまでイメージとは違うことを知った時でした。
オムツ内で実際やってみると、驚く程に苦労すると言うこと。はじめての時はとにかく出ないのです。
しかし排尿は1回出来ると、2回目は比較的脳がストップをしないのです。
しかし臭いが気になったり、何よりも漏れてしまわないか。そんな不安な気持ちが脳をストップさせてしまう経験。
特に排便となると、これは皆さん出せなかった経験だったのです。排便は排尿とは比較にならない程の嫌な体験。
結果、全員オムツ内で排便体験も出来たのですが、栗さんだけは、下剤を入れないと出せなかったのです。
その体験をしてから、オムツ内での排便はこれ程まで苦痛なものかと感じた大きな経験。そこでかけられる言葉ひとつで、その後更に気を遣ってしまいやすい気持ちも感じたこと。
教科書で学ぶことだけでは、全く感じることが出来なかった気持ち。車椅子でその場所に出掛ける経験も、オムツ内で排泄する経験も、自分が思っていた事より全く別世界。
介護保険が誕生して23年。バリアフリーが増えたと言っても、実際車椅子視点で見てみると、ひとりでは行けない場所がまだまだとても多い。
しかし色んな情報を知れる事で、出来る限り負担なくスムーズにいける環境がお届け出来るからこそ、これからもいろんな情報を知り、その情報を発信して笑顔に繋げていきたいものです。
本日も心わくわく☺️いってらっしゃいませ👋
オムツ内での排便介助。栗さんのお尻に毛がとにかく絡んでしまい、栗さんは恥ずかしい恥ずかしいと繰り返した過去。おかげで介護脱毛されるハメになり、お尻丸出しされた訳です(^∇^)
なぎ