10年前の9月5日。自分の血を父親に流した日。そんな昨日の夜は、剛さんのライブ。
BLOOD
君の為に流れている
真っ赤な光に包まれたライブ会場。
新曲BLOODを聴きながら、あの頃をふと思い出す歌だったのです。
🎵BLOOD BLOOD BLOOD赤い血が流れている。
BLOOD BLOOD BLOOD君の為に流れている🎵
2日間で取った自分の血。それまでに自分の身体を変える為に打ち続けた注射。
とにかく針が苦手な自分が、何でもやってください。
そんなことを言いながら、全身ど緊張だったこと。みんながついて行こうか?それくらいに不安だったのです。
大丈夫大丈夫!なんて言いながら、子供達を抱きしめてから向かう総合病院がとにかく怖かった1ヶ月半。
骨髄移植前日の写真。昨日姉からあるよと。
薬で痩せてしまった親父と、精神的に疲れきっていた息子。この次の日、自分の血が管を通り親父に流れていくのです。
親父からの最後の教育
この時、誰もが来月にはこの世にいなんて、思ってもいないのです。
ずっと会えなかった子供達。10月3日朝4時頃、母からの電話で飛び起きたのです。
今すぐ病院に来てと。小さな子供をチャイルドシートに乗せて、向かった総合病院。
全てを見なさいと。
じいじ?あまりの違いにびっくりしていましたが、全てを隠さずに見せた時間。
そして約束した日。
感謝を忘れるな
『俺の葬儀は盛り上げろ』
そんなことばかりを言う親父だったこともあり、亡くなった時、母と息子の私は妙に冷静だったこと。
亡くなった親父を囲み泣き崩れる家族。
不思議なもので、約束とは妙に冷静になる。さあここからだな親父。
霊安室。テレビで見たそのまんまの部屋。なんでこんな寂しくするのと。
みんな辛かっただろうな。泣き続ける家族。
色々分かったこと。親父は自分が責任を感じないように、そしてみんなを引っ張っていけよと与えた使命だったのかなって。
仕事人間だった親父。大好きだった会社の近くの葬儀場を選び、1番大きい部屋にしたのです。
初めての準備。何も分からない。ただ分かっていたことは、親父の葬儀を盛り上げることだけ。
俺の葬儀は盛り上げろ。そして準備が全て終わり、喪主のリボンを手渡され喪服につける。一気に気持ちが変わる。
式も問題なく流れ、最後喪主の挨拶。親父にマイクを持てと教えられ続けたこと。スタンドマイクを断り、手で待ち振り向くとそこには感動しかなかったのです。
すごいなぁ親父。あなたがやってきた人生最後の景色なんだなぁ。自分に焼き付けました。
400人以上も参列して下さった葬儀会場。黒いスーツ着た親父のお仲間達。入り切らずに立って下さっている方。いただいた供花も入り切らずに廊下にまで並ぶ。積み上げられた弔電。
自分らしくていいんだよ
出てくる言葉は感謝ばかりでした。盛り上げる為に、音楽を流してもらったこと。
喪主さんの挨拶では、音楽は流さない方がと担当さん。これまでに一度も無いと言われようが、俺が喪主です。
貫いたこと。あそこで言われたまんま、やっていたら約束は守れなかったこと。
全て親父の代わりに言葉を届け、最後に母と姉と妻を前に呼び、みんなで一礼した瞬間、皆さんが拍手をくれたのです。
式が全て終わり、お坊さんから話があると。
本当驚きました。千回以上やっていますが初めてのことでした。拍手は葬儀ではいけないことだと思っていました。名前は伏せるので、生徒達に今日のこと教えてもいいですか。母親と私にそんな言葉をくれたのです。
今も忘れもしない親父の教え。最後の最後まで教えてくれたこと。
お前らしくいけばいいんだと。例えお前が何言われても、例えお前に前例が無いと言われても、例えお前が笑われても、お前の人生お前らしくいけばいいんだと。
あれから10年。
約束はしっかり守っていますよ。大切にしていますよ。これからも変わりなくこのまんまで😊
本日も笑って笑っていってらっしゃいませ✊
みんなのおかげで続けられる力。目標達成したら100%油断したこれまでの自分。第2笑はそこを自分に教え込む時間。Live後も向き合えた時間。いつもありがとう( ´ ▽ ` )さあどうだ体重計!59.1(−0.5)
なぎ