人生で一番嫌な電話を取った日。ちょうど真っ暗な今頃。

 

２０１４年１０月３日。

 

『お父さんがもう危ないから病院に来て』

 

母からの電話でした。まだ保育園の子供達を無理矢理起こし、チャイルドシートに乗せ、総合病院に向かったのもこの暗さこの肌寒さ。

 

着いた時、姉家族みんな集まり、父親を囲みながら。ここまでどんな時も姉家族はいつも一緒に過ごしてきた大切な人達。

 

ついにこの日がと思いながら、この存在にいつも助けられているなと感じながら。

 

でもどこかで父親は強い人。ずっと思っていただけに、もしかしたらまた奇跡を起こすんじゃ無いかって。６３歳。まだまだやりたい事ばかり。

 

でも人って最後は亡くなるんだって。心から思った日。常に仲間達の中心になり、楽しい事ばかりしていたイメージが強く、どんな時も仕事は順調か？仲間は大事にしろよ。

 

口癖の父親は、自分がどれだけしんどくても、そんな事ばかりを心配してくれる優しさや強さ。そんな父親でも亡くなるんだって。

 

泣き崩れる家族を前にして、男同士何度も話した大きな約束。父に頼まれた一つの約束を果たす時だと気持ちが変わった、朝８時２２分。

 

ご臨終です。医師のこの言葉が、ついに大きな大イベントをやる時だと。最後の親孝行をやり遂げる時だと、気持ちから変わったものでした。

 

仕事がとにかく好きだった人だから、会社の近くの葬儀場がいいよね。一番大きな葬儀場がいいよね。母親と動き出す。

 

人生初めての喪主。担当様からいつも喪主様喪主様と呼ばれるのも初めての経験。棺や祭壇、香典返しの内容やら全てが初めての事ばかり。

 

全て母親と共に決めていく。こんなのお父さん喜ぶよね。そうだね。母親がやりたいをやらせてあげなさいの言葉をもらっていただけに、母のやりたいに全てこれでお願いします。

 

でも挨拶だけは例え何言われようが、自分流。喪主様、最後の挨拶はこの様な内容で話される事が一般的ですと、一枚の紙を渡されて。

 

自分らしく話していいですか？何分くらい話されますか？分かりません。その時の気持ちで話したいです。音楽も流させて下さい。

 

今まではそんな事した方はいませんと言われましたが、私『らしく』やらせて下さい。挨拶の紙はお返しして自分流。約束の為。

 

流した音楽はラピュタのオルゴール。この音楽は、一番忘れられない葬儀の時に流れていた音楽で、父親との約束を果たす時は、この曲で送ろうとずっと決めていた音楽。

 

お通夜と告別式。大切な方々が次から次へとお越し下さる姿。その姿を見るだけでも、本当大変な状態。涙一粒流してしまうものならば、もう溢れる事を知っているからこそ、常に頭の中は父との約束を果たす為。

 

人生初めての喪主挨拶。挨拶で前に立ち振り向いた時、父親の偉大さに圧巻。父の為に集まって下さった会場に入りきらない４００人の仲間達。葬儀会場に入りきらない供花の数。積み上げられた弔電。

 

改めて凄い人。仕事人間として生きた父は、こうやって会社を大きくする為に、多くの人を繋げてきたんだって。

 

父親との約束は、全てはここだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『俺の葬儀は盛り上げろ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

男ならマイクを持て。常々教えられた言葉。マイクスタンドは使わずに、マイクを持ちながら。その圧巻の中始めた喪主挨拶。

 

言葉が止まらないのです。感謝の言葉が止まらないのです。父が愛した方達。息子が変わりに最後の挨拶。

 

父の仲間達の沢山の涙。沢山の溢れる涙。親父見とれよ。決めた約束を果たす時。挨拶の最後の最後に、母、姉、妻を前に呼び４人で一例。告別式最後の時、驚きの拍手が起きたのです。

 

あの拍手で、残された悲しむ家族みんなが救われたのです。そして、びっくりしたと同時に会場が感動に包まれて。何よりも父が一番感動したと思うのです。みんなありがとなって。

 

あの日感じた事。残された仲間達や私達の為に、人生はどうあがいても一度きり。人様に迷惑かけず、やりたい様にやった方が絶対面白い。これを伝えてくれたんだなって。

 

あの時、皆さんこれを読まれますと、その通りに読んでいたらあの拍手は生まれなかった。

 

母親と私が呼ばれ、何かやってしまったかなと感じながら。お坊さんはこう言ったのです。

 

私はこれまで何千と葬儀をしている。しかしこんな拍手が起きた葬儀は初めて。拍手はいけないものだと思っていた。それがいいんだって。名前とかは使いません。今教える立場でもあるから、この日の事使わせて下さいと。

 

ここから、新しい笑顔になる事が増えるかもしれない。父が何度も俺の葬儀は盛り上げろ。その言葉が無かったら、私も紙一枚読んでいたと思うのです。

 

だからこそ、まずはやってみろ。常にその日から感じている。そのやってみろの選択肢は、死なない。

 

これも父から学んだ大きな命の教育。骨髄移植の選択は生きるか死ぬか。そこをひとり迷わず、せがれの血で死ねたら本望です。

 

言い切った姿。忘れもしません。

 

猪木さんの言葉。元気があれば何でも出来る。本当その通りだなって。

猪木さんのYouTubeでの言葉。どんな姿になっても、カッコいい生き方の人は、最後の最後までこう貫くんだなって。

 

私もそうでありたい。目指すものがあるからこそ、まだまだ色々な経験値が必要だなって。だからこそ、やりたいはやっていく。

 

本日バッティングセンター本番の日。

ここまでの練習は必ず形になる。

 

ここまでの想いは必ず形になる。

高さん。目指しますか。ホームラン。

あっ！イッタ！

本日も大きな福がいっぱい届きます様に✊

いってらっしゃいませ👋

隠れ応援ブログ　絶対大丈夫。悪く考えたら怖いけど、良く考えたらほら絶対大丈夫。

まずは一歩前へ。一歩前進。大丈夫だから。

フレ〜フレ〜み〜んな！

なぎ