『譲二君が、今日亡くなったじゃんね』
びっくりさせない様に、涙をこらえ落ち着いた声で。
金曜日夜、妻から一本の電話。
事故死。13歳。もう目が真っ白で、視野がかなり狭くなっていて。すれ違う犬に怖がり、橋から転落したという。
突然の事過ぎて。
散歩をしてくれていた、義父母は大丈夫だろうか。子供達は大丈夫だろうか
妻の実家へ
身体は冷たいのに、手は温かい。
みんながずっと手を握ってくれていたんだろう。
譲二
山本譲二さんが好きで、その譲二。自分が名付けた名前でした。
子供が出来ない夫婦で、不妊治療。それでも6年も出来なくて。もう子供は諦めよう。
譲二と出逢い、すぐに子供が出来たんです。
するとその奇跡が噂となり、不妊治療している夫婦から、写真が欲しいと。驚く程みんな子供が出来て。
10組以上の夫婦に、笑顔を届けた譲二。みんなから授かり犬なんて、言われた犬。
子供達が生まれてきてくれた時から、ずっと傍にいてくれた譲二。
一緒に大きくなり
突然。訪れた別れ
譲二が大好きなお家で、火葬出来る会社さんを選んだという
声を出して、泣き続ける子供達。立っている事も辛い時間。
みんなで『ありがとう』
800度で1時間
待つ間も、声を荒げて泣き続ける子供達
自分が小学4年生の時、愛犬との別れを思い出しました。息子とおんなじ。今同じ経験をしているのだろう。朝まで泣いて、目の周りが丸く赤くなった程。
この悲しみを、大切にして欲しい。命の教育。譲二が命をかけて、教えてくれている姿。生き物を飼うと言う事は、この悲しみが必ず訪れるのだから。
悲しみから逃げない様に。まだ経験のない子供達には、とっても悲しくて苦しくて辛い時
沢山の笑顔をくれた譲二。最後は沢山の涙。
みんなに見守られて。
骨になってしまったね。
小さな身体で、受け入れられない現実に、溢れ続ける涙。
突然過ぎた別れ。
今、大切な人や動物が、隣で笑っていてくれるのは、当たり前じゃないんですよね。
朝生きてたのに。
今もしも喧嘩していて、突然の別れが訪れたら、後悔しか残らないと思うのです。
隣で笑っていてくれている大切な方達。明日いないかもしれない。
譲二が教えてくれました。
死を受け入れられないまま、冷たい身体。
改めて想う事。後悔だけは絶対しない様に、今やれる事。感謝は形にしていきたい。
そして思う事
ふと流れるテレビ。やっぱり笑顔の力って、素晴らしいですね。
1日1日を大切に、皆様も素敵なお時間をお過ごし下さい。
笑顔発信とか言いながら、こんな時に、しんみりとした内容はダメですね。今日からまた新しい気持ちで、一度きりの人生を大切に。
そして、泣き続ける子供達が、1日でも早く笑える様に。子供達がとにかく大好きな、フィッシャーズの力お借りして🥰
そして譲二。子供達を見守っていてね。
皆々様、改めて
『いつも本当ありがとうございます』
なぎ