ビューティフルライフ
〜ひとりでいた日々〜
心の持ち方
出演オグヒロ
脚本なぎ
『僕は怖いんだ』
こんな重たいバイク。何故上手く乗りこなせるのだろう。少しのバランス。どうしても僕は倒してしまうんだ。
僕は怖いんだ。
僕ひとり何故か隅っこの時間。
あの日デビューしたみんなは、すぐに出て行ったんだ。僕ひとり置いて。
なあ杏子。僕のバイクだけ何故か動かないんだ。
僕だけひとり、やっぱりすみっこ暮らしなんだ。
なぁ杏子。バイクがどうしても動かないんだ。
僕はもう疲れちゃったんだ。
でもこの隅っこ暮らし。ひとりでいた日々から分かったんだ。
倒れたって起こせばいい。
怖がると、身体が固まり倒してしまう。勇気を出した時分かったんだ。
自分を責めるんじゃない。
自分を攻めてみろ。
一気に変わった。
全ては自分自身の気持ちひとつだったんだ。何でも挑戦する自分の気持ちでここまで変わる。
なぁ杏子。僕は令和のキムタクとして生きるんだ。
バイクも20年前のドラマビューティフルライフ〜ふたりでいた日々〜を見て、心がとにかく踊ったよ。僕はあのバイクに乗る。
スタイルも変える。
例えみんながおかしいと言ってもいいんだ。自分の人生なんだ。令和のオグヒロになりたい。
リュックだってサングラスだって、ヘルメットだって似せていきたい。
だって僕は令和のキムタクなんだ。
見えた街並みは、一気にあのブラウン管の中の世界に入り込んだ様に映り込んだんだ。
なあ杏子。なんでさっきからお前、何も返事しねぇんだよ。何で冷てぇんだよ。
『僕は怖いんだ』
でも雲ひとつないこの澄んだ空と、全く同じ色のこの服を着た途端、一気に景色が変わるんだ。
バイクは転んでも起こせばいい。人生も転べば起き上がればいい。でも大切な人を失うと取り戻せない。
なあ杏子。僕は僕らしく生きているだろうか。
ひとり浮いていないだろうか。どこにいても目立つんだ。この丈の長さは長すぎないだろうか。このオレンジ、水色、紫の服は僕らしいだろうか。嫌がらせじゃないだろうか。
なぁ杏子。ダサいと言う言葉に、無茶苦茶敏感な僕だけど、本当にダサくないだろうか。
なぁってば杏子。
空は澄んでいるよ。僕はふたりでいた日々を時々思い出すんだ。今はひとりでいた日々かもしれない。
でもここから僕は変わる。やりたいことやっていると、必ずそこに同じ想いの人が集まるって聞いたんだ。
人が例えダサいと言おうが、僕の人生なんだ。例えこの先転んでも起き上がる。そして夢を掴むんだ。目指すビューティフルライフは結果自分次第なんだ。
僕は僕らしくやりたいことをやる。なあ杏子教えてくれよ。
僕はこれであってるかな。
ビューティフルライフ
〜ひとりでいた日々〜
心の持ち方
※このドラマはフィクションです。
この脚本は、最後はハッピーエンドにしようかな。まだ迷っています(´∀`)
脚本なぎ